システム開発の工程は、要件定義や設計などの上流工程と、上流工程により決められた仕様を実現させる下流工程の2つに大きく分けられます。クライアントの要望を実現するために、上流工程を担当するのがSE(システムエンジニア)です。

SEの平均年収は約500万円で、IT業界の職種の中では、そこまで高い部類ではありません。平均年収がより高い職種も存在するものの、それでも全業種の平均の約440万円と比べれば、かなり高めな部類です。もっとも、SEとして働けば、誰でも年収約500万円を実現できるわけではなく、給料が伸び悩むこともめずらしくはありません。

SEに限った話ではありませんが、都会は基本的に給料が高く、地方は給料が低い傾向にあるようです。都会と比べると地方は家賃が低めで、給料が低いからといって暮らしにくいとはかぎりませんが、高収入を目標とするのであれば、地方は不利です。地方でしかできない仕事であればともかく、IT系の仕事であれば、地方の会社が都会の会社との給料格差を埋めるのは簡単ではありません。
実際、鳥取県や高知県はSEの平均年収が約370万円とかなり低く、一方で東京都ではSEの平均年収は約570万円に達しています。
年収が高い会社で働きたいのであれば、東京都やその近郊などで就職先を探すことが大事です。また、会社の規模と平均年収は比例する傾向があるので、従業員1000人以上の大きな会社は狙い目です。